映画と悪魔召喚プログラム

「女神転生」シリーズのキモと言うべき「悪魔召喚プログラム」。仲魔に引き入れた悪魔を必要に応じて呼び出せるという夢のハイテクマシンである。

この「悪魔召喚プログラム」、 どうも「悪魔召喚の手順を保存する」というよりも悪魔そのものを何らかの手段でコンピュータ内に保存しているようだ。その観点から、これを映画にこじつけて考えてみる。

「π」において主人公マックス・コーエンは次のような仮説を提唱する。

  1. 数学は万物の言語である
  2. あらゆる事象は数字に置き換え理解できる
  3. その数字を数式化すれば一定の法則が現れる

よって全ての事象には法則がある

今回注目したいのは2.あらゆる事象は数字に置き換え理解できるである。簡単に言えば「全ての物はデジタル化できる」ということだ。

仮にこの仮説を正しいものとし、悪魔も存在するならば「悪魔も数字に置き換えられる」ということになる。これはCOMPの「もどる」が証明されるということだろうか?

実は少し違う。数字に置き換えたところで現実にあるモノが消えて無くなるわけではないのだ。

また「数字で表された事象が現実になる」ということは含まれていないため、「よぶ」についてはまったく何もわからないグレーゾーンだ。

ここで別の映画を観てみよう。うってつけの映画があった、「トロン」である。

この映画では「物質転換装置」なる装置が出てくる。その大きさたるや2~3階建てのプレハブ並み、その上「ゴーグル着用の上安全区域へ」等というアナウンスが流れる大がかりな代物だが、以下のような仕組みらしい。

特殊な走査ビームで物質の分子構造を分解しビーム内に保存、コンピューターで再生すると分子は元に戻る

見よ、これを! 既に「悪魔召喚」の域を超えているような気がするが、このさいだから気にしないでおく。この装置は「対象を物質界から消し去り再び物質界に戻すことができる」、つまりほぼ完全に「よぶ」「もどす」のどちらも可能になっている点が特に優れている。また、この装置には素晴らしい点がもう一つある。

「記憶」だ。作中で、主人公は悪のコンピュータの陰謀で「物質転換装置」により電脳の世界に送られてしまうがそれまでの記憶が全て残っている状態なのである。また、無事物質界へ生還を果たしたときも、電脳界での記憶はしっかりと残っていた。HP・MPが減っている状態でCOMPに戻してもその数値のままという現象の説明がつく。電脳界で体力を消耗したときに、光る水のような物を飲んで回復するシーンがあるがこれはCOMPの中にいても体力回復ができる証拠である。

この映画は「女神転生」より前に発表されている。数年も経てば小型軽量化されているだろうし十数年も経てば銃と一体化していてもおかしくはないのかもしれない。昔は電卓だってメートル単位のデカブツだったのだ。今では数センチの物が数十円で買えるが。

あとはこれに翻訳ソフトをつければ最低限の機能を持つ悪魔召喚プログラムの完成となる。記憶媒体だが、とりあえずハードディスクではないだろう。しょっちゅう衝撃受けても平気なようだし。

と…ここまで書いてふと思い出したのが、「マトリックス」 の存在である。もしこの世界がマトリックスなら、何だって可能なわけだ。ビルからビルへ飛び移り、壁を走り、弾丸をのけぞってかわす。救世主においては、空を飛び、弾丸を空中でストップさせ、あまつさえ死んでも生き返る。何でもアリだ。「女神転生 II 」の世界では主人公は「救世主」なのだから、悪魔召喚なんかどうって事ないのだろうか。後楽園に「悪魔使い」は出てくるものの、「悪魔召喚師」はどこにもいないようだし。それとも、悪魔召喚くらいは心を解放すれば誰にでもできるのかもしれない。ハンドヘルドコンピュータはさしずめNOKIAの携帯電話といったところか。

と、まあいろいろ長々と書いてきたが、結局何が言いたかったかというと…悪魔がいなくちゃどうしようもない。

リソース情報

URL
http://ansuz.nrym.org/megami-tensei/2/note/comp
作成日
2008年7月24日